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五感のごはんが主役 蛇紋岩米と土鍋炊きで極めた五感定食

chietochimoto
7 分前
読了時間: 5分

こんにちは。

店主のちえです。


最近、五感でじわじわ人気が出ているメニューがあります。


それが、おにぎりです。


居酒屋でおにぎり、と聞くと「締めで食べるもの」という印象が強いと思います。実際、酒呑みは最後にごはんを食べることはあっても、ごはんをアテに飲むことはあまりありません。


ところが最近は、「おにぎりと日本酒が合う」と言ってくださるお客様もいます。


うれしいです。

でも、これは偶然ではありません。


はっきり言って、五感のごはんにはかなり力を入れています。


クローズアップで土鍋から立ち上がる炊きたてごはんの湯気が見える。
土鍋で炊いたごはんは、香りから違います。

定食で一番大事なのはごはんだと思った


五感では、1、2年前からランチで五感定食をお出ししています。


始めた頃から、いろいろ試しました。

おかずの内容、出し方、量、味の強さ。定食として満足してもらうにはどうしたらいいか、石原料理長とも何度も話しました。


その中で、ある日ふと思ったんです。


定食で一番美味しくないといけないのは、ごはんではないかと。


もちろん、おかずも大事です。

焼き物も、揚げ物も、小鉢も、味噌汁も手を抜けません。


でも、定食の中心にあるのは白いごはんです。

ごはんが美味しいと、おかずの味も立ちます。箸が進みます。食べ終わったあとに「ちゃんと美味しいものを食べたな」と残ります。


逆に、ごはんが弱いと全体の印象も弱くなる。


そこから、ごはんを本気で見直しました。


但馬の蛇紋岩米を使っています


五感のお米は、もともと蛇紋岩米を使っていました。


私の故郷、但馬のお米です。

蛇紋岩のある地域で育つ、希少なお米です。


このお米は、ミネラルをたっぷり含んだ土壌で育ちます。食感はもちもち。噛むほどに甘みが出て、白ごはんとしての存在感があります。


ただ、良いお米を使えばそれで終わり、ではありません。


お米は炊き方で大きく変わります。

同じ米でも、鍋、水、火加減、蒸らし方でまったく別物になります。


せっかくの蛇紋岩米を、どう炊けば一番美味しいのか。

そこを考え始めると、簡単には戻れなくなりました。


土鍋を3つ買って試しました


注文をいただくたびに、土鍋で炊こう。

そう決めてから、次は土鍋選びです。


土鍋なら何でもいい、というものではありません。

調べて、候補を3つに絞り、実際に購入して試験炊きをしました。


炊き上がりの香り。

米粒の立ち方。

口に入れた時のもちもち感。

冷めかけた時の味。


比べてみると、違いがはっきり出ました。


その中で一番美味しいと感じたのが、万古焼きの土鍋でした。


これは私の見解ですが、密閉度が高い方がごはんは美味しく炊けるように思います。土鍋の中で水分と熱がしっかり回り、米の芯までふっくら入る感じがあります。


炊きたてのふたを開けた瞬間の香り。

あれは、やっぱり土鍋ならではです。


俯瞰で万古焼きの土鍋と茶碗によそった白ごはんが並んでいる。
器、米、水、蒸らし。小さな差が味を変えます。

水はサントリーの天然水を使っています


ごはんを炊く時、水も大事です。


五感では、サントリーの天然水を使っています。


私は普段からこの水を飲んでいます。少し甘めに感じるところが好きです。ミネラル感が強く出る水よりも、やわらかくて甘みのある水の方が、蛇紋岩米には合うのではないかと思いました。


水を変えるだけで、ごはんの印象は変わります。


米の甘みを邪魔しないこと。

炊き上がりが重くなりすぎないこと。

口に入れた時に、すっと旨みが広がること。


そのあたりを考えながら、今の水に落ち着きました。


水加減と蒸らしは料理長が何度も試しました


米と土鍋と水。

ここまで決めても、まだ完成ではありません。


最後に大事なのが、水加減と蒸らし時間です。


ここは石原料理長が、何度も試作しました。

少し水が多いとやわらかくなりすぎる。少ないと米の良さが出きらない。蒸らしが短いとまとまりが弱い。長すぎても食感が変わる。


ほんの少しの違いですが、食べると分かります。


今の仕上がりになるまで、何度も炊いて、食べて、話して、また炊きました。


最初に「これだ」と思うごはんを食べた時は、正直、感動しました。

一緒に試食したスタッフも驚いていました。


「このごはんが食べられるところって、他にあるんだろうか」


そんなことまで思いました。


五感定食が選ばれる理由になりました


おかげさまで、五感定食は大好評です。

毎日たくさんのご予約をいただくようになりました。


うれしいのは、ごはんをお代わりされる方が多いことです。

女性のお客様でも、自然にお代わりされます。


五感定食のごはんは、お代わりできます。


おかずでごはんが進む。

ごはんが美味しいから、もう少し食べたくなる。

それは定食として、とても良い形だと思っています。


ごはんが主役になる定食。

五感定食は、そこを目指して作っています。


おにぎりは呑みの締めにも日本酒の相手にも


夜は、おにぎりを締めに召し上がる方が多いです。


お酒を飲んだあとに、炊きたてのごはんのおにぎり。

これはやっぱり強いです。


でも最近は、締めだけではなく日本酒と一緒に楽しむ方もいます。

ごはんの甘み、塩の加減、海苔の香り。そこに日本酒の旨みが重なると、たしかに合います。


居酒屋でごはんをここまで言うのは珍しいかもしれません。


でも、ごはんが美味しい店は、他の料理も美味しいのではないか。

そう期待してもらえると思うんです。


五感は、その辺の居酒屋とは違います。


料理の端から端まで、きちんと美味しいものを出したい。

ごはん一杯にも、そういう気持ちを込めています。


五感に来たら、ぜひ一度ごはんを味わってください。

定食でも、おにぎりでも構いません。


主役はおかずだけではありません。

五感のごはん、はっきり言って力を入れています。


投稿:店主ちえ


 
 
 

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