やば💦外国人のお客様突然の12名

こんにちは。

店主のちえです。

先日、やらかしてしまったんですよね～私。

ある日、食べログから英語の予約が入ったんです。

Felixさんから13名様のご予約。

13名？？？

五感のお店はカウンター席のみの19席しかありません。

多くて4名から5名のお客様までのご予約です。

もし、たくさんの人数で宴会がしたいと仰る方は直接電話かご来店されてご相談されます。

13名はまずおかしい。。。

しかも電話番号の桁数が多い。

ということは電話ができない。。.

ここのところ、五感には変な予約メールが来ることが多い。

たいてい、中国語みたいな文字や英語で、電話番号は桁数が多くて連絡できず。

もちろん来店無し。

いたずらなのか。。

スタッフは「バグではないか」と。

で。私は「またか」と思ったのです。Felixさんの予約を。

で。その後すっかり忘れていました。

はい。次の展開はもうわかりますよね。

来ちゃったんです。

外国人がいっぱい。突然。お店に。。。。。

しかも、土曜の夜20時。

その日も満席でした。20時となるとそろそろお食事も終わられ、ぽつぽつ帰る方もいらっしゃるそんな時でした。

入口に外国人の方が「予約してます」と立っていらっしゃいました。

そこから「予約は入っていない」「入れた」のやりとり。

実際、まだお客様がお店に７割くらいいらっしゃるのに、１３名も入っていただけるわけもなく。。。お断りの方向でお話をしようかと思ったのですが。。。。

どう考えても20時を過ぎたこの時間から13名の方の食事の場所を探すのは大変だろうと思いました。

お客様の状況を見ると、そろそろ最後のお酒も飲み終わるという方がほとんど。

でも、その外国人のお客様のための料理は8000円のコース。

今からその準備をしなければいけない。

スタッフも「13名分の材料がありません」と口々に。

そもそも私が予約をスルーしてしまったのが原因で。。。

すぐに結論出さなければいけない状況です。

背中に冷たい汗が流れる。さあどうする。。。

ここは腹をくくるしかない。

「わかりました！やります。ただし30分だけお待ちいただけませんか？」とお願いをしました。すると

「OK!」と先方は快諾。

外国人のお客様が一旦外に出られた後。

さー大変だー！！！！ってことで。

とにかく今あるもので、できるだけ魅力的なコースを組みたてる。

石原料理長は

「肉はサーロインしか用意できません」

「茶碗蒸しできます」

などと精力的にガツガツやってくれます。

気持ちがのって行かないスタッフには、

「とにかくやらないと終わらないよ！！」などと私も必死。

コースの組み立てが終わって、

私が

「最初はお刺身、次は○○次は○○・・・・」

とコース内容をみんなに伝えると。

「はい！」と答えて

それぞれ黙々と作業を始めました。

お客様もポツポツとお会計を済ませて帰って行かれます。

その間、外国からのお客様は、向かいのバルでビールを飲んで楽しそうに待っていらっしゃいました。私がちらっと見ると、手を振って答えてくれたりして笑

で、最後の2組のお客様を残して、店の準備が整いました。

「お客様に入ってもらうよ」とスタッフに声をかけた時には、仕込み終わったお料理が並んでたんです。

思わず「すごい！」と私。

「あなたちはやっぱりプロだね」と感嘆の声が洩れましたね。

その後外国からのお客様がぞろぞろと入ってこられて。

結局12名様のお客様。

お料理はとてもスムーズにお出しできました。

英語を使えるスタッフがお客様の間を行ったり来たりして会話をしながら楽しそうに接客。

みなさんヨーロッパの各地から来られたとのことで。

お料理もお酒も大変楽しんでいただけたと思います。

日本人のアテンドされている方も「久しぶりに日本に帰ってきたんです。お料理がとっても美味しい」と仰って頂きました。

最後には、「こんな形になって逆に良かったです。貸し切り状態で気兼ねなく楽しめました」と喜んでくださいました。

石原料理長も「通常だとお断りしてたでしょうから。今回は逆に良かったですね」と。

どんな形でも予約をほったらかしにするのはいけませんが（ここは猛省しないと💦）、結果的にいい形になって本当に良かったというか、ホッとしました。

それにしても、ヨーロッパの方々は‘おおらか’ですね。

13名でカウンターだけのお店にメール１つで予約してしまう‘おおらかさ’。

予約が入っていないとお伝えしても、30分待って欲しいとお伝えしても、それほどい嫌な顔もされずに。

待ってる間はビールを飲んで楽しんでしまう‘おおらかさ’。

今回はお客様のご対応にも助けられました。

そして、スタッフのいざという時の力強さにも助けられました。

この日の帰りには

天に向かって「ありがとうございます」と感謝しました。

すべてに感謝したい時ってありますよね。

ほんとにいろんなことが日々起こります。

私も毎日勉強です。

投稿：店主ちえ